読字のしづらさ
私は小学校の頃から、長文を読むことが苦手でした。
文章を読んでいるとすぐに疲れてしまったり、行を読み飛ばしてしまったり、漢字を思い出せなくなることも何度もありました。
小学校の頃は、定規を文字に当てることで、ある程度は行の読み飛ばしを防いでいました。
それでも、文字を目で追うことで精一杯で、内容が頭に入ってこないことがよくありました。
ただ、定規を使う方法にもいくつか問題がありました。
- いつも持ち歩けるわけではない
- 書類が平らで、定規がすべらない必要がある
- 文字のスタイル自体を変えることはできない
親からは本格的な支援を受けることも提案されました。
ですが、クラスメイトからそのことで注目されるのが怖く、当時は受け入れることができませんでした。
アプリの構想
中学生の頃に小学校の頃の苦労について親から教えてもらい、そのそのことがきっかけで、高校生になってから、その苦労を支援するアプリを作りたいと思うようになりました。
初めは支援用の機器を作ることも考えましたが、誰でも手軽に支援を受けることができる環境を作るために、アプリとして作ることにしました。
アプリで実現したかったことは、
- アプリをインストールするだけで、支援を受けることができる。
- 外部の支援機材を必要としない。
- 人それぞれに合わせて表示を細かく設定できる。
でした。
シンプルさと素早さの両立
小学校の頃から、挿絵などの注意を引くものがあると、集中して文字を読むことができず、そっちに気が逸れてしまうことがよくあります。
このアプリでも、できるだけ画面をシンプルにする必要がありました。
文章が表示されている画面では、文章以外の場所には例えばセクション移動のボタンや、カメラを起動するボタンなどを含め、要素を配置しない設計にしました。
しかし、このアプリのような日常的な読字の使用を考えると、間違えづらく、素早く実行できる入力方法が必要です。
そのため、このアプリでは操作のほとんどをジェスチャーにまとめました。
アプリの詳細
このアプリは、カメラを起動して読みたい文章をスキャンし、テキストを抽出してその内容を指定された符号ごとに区切り、1行ずつハイライトする仕様です。
アプリを制作する上で、以下の機能を導入しました。
読み上げ機能
現在読み上げられているセクションをハイライトしながら、文章を読み上げる機能です。
瞬き検知
手を使わずに簡単にハイライト行を移動する方法として考えた入力方法です。
セクションを読み終えるごとに画面をタップしなければいけなかったため、それを解消する機能があれば便利だと思っていました。
初めは目線に応じてハイライトされている行を変更する方法を試していましたが、精度が悪かったり、常に自分の目線が今どこに向かっているかを意識する必要があったため、瞬きを検知して行を移動する方法に変更しました。
特に目線の判定の方法では、常に目を動かす必要があったため、例えば公共の場にいる時などは、目立ってしまう事がありました。
それに比べて瞬きは、公共の場でも行いやすく、周りの目を気にする必要がないことも良かったです。
設定
設定からは、アプリのフォントや改行方法だけでなく、ハイライト方法、背景色、行間などの詳細まで、それぞれの人の最適な環境に合わせられるように設定項目を設けました。
これからは、自分だけでなく、より多くの人が使いやすいアプリへと改善していくことが目標です。